【第44週】実はみんながよく分かってない。病気や入院のためにどのくらい備えるべき?【脳梗塞編】

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人生75年くらいで十分だな。と思ってても、今のままだと、恐らく90そこそこまで生きるであろう生活をしています。どうも、だりおです。

つい最近ですが、このようなツイートを見つけました。

民間の医療保険に入るか入らないか悩んでます。毎月の掛け金を投資に回して、医療費が必要になったらそこから捻出したら良いのでしょうか?

この問いに対して、理学療法士10年戦士として掘り下げて回答していこうと思います。

では、まずは今週の資産運用状況から行きましょう。

今週の資産運用状況

とうとう、グローバルETFの評価額が円安効果を株価の下落が追い越してきました

やはり、世界情勢の影響は大きいですね。自身の資産が今の段階で増えたり減ったりするのは、ハッキリ言ってどうでもいいですが、平和な世の中に戻ることを常々祈ってます。

中期ポートフォリオについては、景気敏感セクターの割合を増やすため、【鉄鋼】セクターの買い増しを注文しています。連休明けに約定通知が来るでしょうか?その時まで反映はお待ちください。

本質を把握したい、「保険」の考え方とは。

そもそもの「保険」とは何なのか?をおさらいしておきましょう。東京海上日動HPでは、以下のように解説しています。

保険は、日常生活で起こる様々なリスク(危険)に備える制度です。

~中略~

個人の力だけで対処するのは困難なことも少なくありません。そこで、同じように不安を感じている人々から一定の保険料を集めて、万が一の事態に備えようとするのが保険です。そして、被害に遭ってしまった場合は、その集まった資金の中から保険金を受け取ることができる制度なのです。

東京海上日動|保険って何だろうより引用

要するに、『同じ不安を感じている人たちからお金を集めて、その不安が的中(病気やケガなど)した人に対して、みんなから集めたお金を渡して助けてあげよう』というものです。

また、個人が保険を掛けるべき事柄について、一部では有名な金融教育コミュニティ:リベラルアーツ大学の【リベ大ブログ】では、以下のような図式で解説しています。

©リベラルアーツ大学より引用

「発生する確率は高いけど、いざ発生したら生活が破綻してしまうことに対しては、保険で備えよう」ということをまとめた図式ですね。

図式が示す「保険で備えておくべきトラブル」とは、主に以下の通りです(※あくまで一例です)。

  • 火災などで住んでいる家が燃えて無くなってしまう。
  • 自分が亡くなって、扶養している家族の生活が回らなくなってしまう。
  • 自動車事故を起こして、事故の相手に大怪我(もしくは死亡)を負わせてしまう。

いずれの場合も、数千万円以上が必要となり、一般庶民がすぐに準備できるようなお金ではありませんよね。

それぞれ、【火災保険】【生命保険】【自動車任意保険(対人)】の保険に加入することで、少なくとも金銭面においてはある程度元通りにすることが出来ます。

では、病気になって入院したり治療が必要な場合にお金がもらえる「民間の医療保険」はどうなのでしょうか?

民間の医療保険で備えられるのは、【確率小・損失小】のトラブル

またしても「そもそも論」ですが、重症か軽症かは度外視すると、大半の人はいずれ病気になります

このように、「大半の人」が該当することなので、【確率小】とは言えず、【確率大】にあたります。

また、【損失大】に当たるかどうかですが、昨今の医療には「リハビリテーション」の概念がありますから、ある程度の生活能力を獲得した状態で退院することになります。

ですから、難病発症などの一部を除いて、生活が破綻するようなことはほとんどありません。即ち、「病気になって入院・治療をする」ことは【損失小】に該当する事象でしょう。

したがって、病気になる・入院するという事象は、【確率大】【損失小】に該当する部分なので、保険ではなく、出来るだけ貯金で備えましょうという結論に至ります。

なお、難病の発症の場合は、【確率小】【損失大】に該当しますが、行政で所定の手続きを踏むことで、1ヶ月の医療費の自己負担の上限額が定められ、その上限額を超えた治療費は全て公費で賄われることになります。

©難病情報センターより引用

このように、病気・治療における【損失大】は公的な医療保険で十分に備えられていることが分かります。

具体例も紹介。入院すると、実際どれだけお金がかかるのか?

そうは言ってもさぁ…。実際にどのくらいお金がかかるか分からないでしょ?

という声も出てきそうですね。

確かに、入院期間や病気の重症度にもよります。また、民間の医療保険に加入するような人は、今現在は健康である人が多いので、実際に病気になったらどうなるか、想像がつかない方がほとんどでしょう。

ということで、理学療法士10年戦士の僕が、一般的な疾病の一般的なパターンを想定し、それぞれにどの程度のお金がかかるか計算してみることにします。あくまで皮算用になるので、参考程度に。

想定するパターンは以下の3通りです。

  • パターン①
    • 疾病:脳梗塞
    • 入院期間:6ヶ月
    • 手術:なし
    • リハビリテーション:毎日3時間実施
  • パターン②
    • 疾病:変形性膝関節症
    • 入院期間:5ヶ月
    • 手術:人工関節置換術
    • リハビリテーション:毎日3時間実施
  • パターン③
    • 疾病:心筋梗塞
    • 入院期間:5ヶ月
    • 手術:経皮的冠動脈ステント術
    • リハビリテーション:毎日3時間実施

また、入院には治療のみでなく、食事やベッド代、部屋代などがかかりますが、ここでは分かりやすくするため、全国平均である【食費:460円/1食】【ベッド代:7000円/日】【部屋代:6500円/日】に統一します。

全て解説すると長くなるので、今後、何回かに分けて掘り下げていきます。

※パターン②の【変形性膝関節症】編はこちら↓

【第45週】実はみんながよく分かってない。病気や入院にどのくらい備えるべき?【変形性膝関節症編】

※パターン③の【心筋梗塞】編はこちら↓

【第46週】実はみんながよく分かってない。病気や入院にどのくらい備えるべき?【心筋梗塞編】

パターン①:脳梗塞

脳梗塞は日本においては4人に1人が罹患する確率がある、病気の代表格とも言える疾患です。その点においても【確率小】とは言えませんね。

さて、脳梗塞を発症して救急車で病院に運ばれてきたとします。その際に、仮に初診だとすると、【初診料:2,880円】が発生します。

脳梗塞かどうかを鑑別するために、頭部CTやMRIの検査を行います。【頭部CT検査:9,000円】、【MRI検査:16,000円】が発生します。

そして、即日入院が決まりました。入院料として、【急性期一般入院料1:16,500円】が発生します。

急性期治療が終了し、より積極的なリハビリテーションが必要と判断され、回復期病院に転院します。回復期病院に転院となると、【回復期リハビリテーション病棟入院料(1の場合):21,290円/日】が発生します。

昨今の医療現場では、血圧などの全身状態が投薬などでコントロールが可能であれば、入院した翌日からリハビリテーションが開始となるのが一般的です。

リハビリテーションは「20分を1回と定め、1日の上限を9回(180分=3時間)とする」という規定があります。

疾病が脳卒中であるため、【脳血管リハビリテーション料(Ⅰの場合):2,450円×9回=22,050円/日】が発生します。

入院日・転院日・退院日を除いた177日間で、先の前提条件に基づき、毎日3時間みっちり行ったことを想定します。

なお、回復期リハビリテーション入院料の中にはリハビリテーションの料金も含まれることになっているので、177日間3時間みっちりリハビリを行った場合でも、急性期入院中の期間のみ、リハビリの料金が発生することとなります。

まとめると、脳梗塞治療のための入院にはこれだけお金がかかります。

これらはあくまで皮算用なので、治療中の投薬や加算などの影響を加味していませんが、およそ368万円必要になります。

ちなみに、【高額療養費制度】という制度を利用することで、医療費の自己負担分を払った後、月8万円程度になるように差額が償還されます。

※参考:厚生労働省保険局|高額療養費制度を利用される皆様へ

このシミュレーションでは180日間、つまり6ヶ月の入院で48万円の正味自己負担になるよう、後日約70万円が償還されることになります。従って、実質の合計額は約298万円になります。

Q:入院費、払える?

368万もポンっと出せるわけないだろ!!

確かに、「今」368万円も用意できる人はそうそういないと思います。ただ、「未来」ならどうでしょう?

脳梗塞などの脳卒中を発症する人の平均年齢は71歳とされています(参考:中野区医師会)。それまでに用意することが出来れば問題ありません。

僕自身が今年33歳なので、71歳まであと39年あります。年間で約12万、月間で1万円積み立てていけば足りますね

結び

如何だったでしょうか?時々ですが、Twitter上では以下のようなツイートを見かけることがあります。

民間保険に入ってる奴はマネーリテラシー低い。民間保険に加入するのはムダ。

個人的な意見ではありますが、このようなツイートは半分正解で半分間違いだと思っています。

例えば今回計算した368万円が貯まるまでの間は格安の民間保険に加入しておいても良いかも知れません。あくまで発症の「平均年齢」なので、実際の臨床現場で働いていると、40代や50代の方でも脳梗塞を発症している方は稀にいます。

マネーリテラシーとは「お金の理解度」のことを言いますから、理解した上で保険に加入しているのなら、「リテラシーが低い」なんてことはありません。

次回は変形膝関節症の手術・入院について掘り下げていきたいと思います。このブログを読んで、マネーリテラシーを一緒に鍛えていきましょう!

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参考資料

しろぼんねっと|令和4年診療報酬点数表

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