【○○経済圏】という言葉に、皆さんは馴染みがあるでしょうか?
分からない方のために解説すると、【○○経済圏】の「○○」には特定の企業の名前などが入り、その企業が展開する各種サービスを利用すると、付与されるポイントが、高還元率に優遇される仕組みです。
サービス提供者である企業側からしたら、
ポイントたくさんあげるから、ウチのサービスたくさん使ってくださいね!
対して消費者であるユーザーは、
ポイントいっぱいくれるならお宅のサービスたくさん使うよ!
というWin-Winな関係を構築することになります。
これまで、この【○○経済圏】に代表されるのはユーザーの多い楽天経済圏、Yahoo!やSoftbankとの関連性の強いPayPay経済圏が引っ張ってきていました。
しかし、ここにきて、ややこれまで出遅れていた【ドコモ経済圏】が勢いをつけてきています。
本記事では、素人の私見ではありますが、「今、ドコモ経済圏がキてる!!」と感じることを解説していきます。
ドコモ経済圏の勢いが増している要因3選
ドコモ経済圏の勢いが増してきていると感じるのは、以下の3点に関する状況からです。
- SBI証券の投信マイレージでdポイントとの連携が可能になった。
- 利用可能店舗は楽天PAYやPayPayと遜色ない【d払い】の存在。
- 2022年3月から【ドコモでんき】のサービスをスタート。
1つずつ掘り下げて解説していきます。
SBI証券の投信マイレージでdポイントとの連携が可能になった。

SBI証券には保有する投資信託の月間平均保有額に応じて、メインポイントに設定しているポイントが付与されるという『投信マイレージ』というサービスを展開しています。
これまで、SBI証券の投信マイレージには、TポイントとPontaポイントの2種類が対応していたのですが、この度、dポイントも対応することになりました。
※投信マイレージやその計算方法について具体的に解説している記事がありますので、そちらも参照してみてください。

既に他行でつみたてNISA口座を開設・積立をしている場合は、来年まで移管作業を待たなくてはいけませんが、これからSBI証券口座でつみたてNISA口座を開設・積立をしていくと、保有額によりますが、1年後には毎月5,000~8,000ポイントの付与を受けることが出来ます。
ただし、dポイント版の投信マイレージのデメリットとして、TポイントやPontaポイントは投資信託の購入にポイントを利用できるのに対し、残念ながらdポイントでは投資信託の購入が出来ません。
しかし、このデメリットが帳消しになるほどのメリットが次の【d払い】に関する項目です。
利用可能店舗は楽天PAYやPayPayと遜色ない【d払い】の存在。

読者の皆さんはスマホ決済アプリを活用しているでしょうか?そして、どのアプリを利用しているでしょうか?
一般的な所では、【おすすめのスマホ決済サービスランキング】によると、
- 1位:PayPay
- 2位:楽天PAY
- 3位:モバイルSuica
となっており、d払いはその次の4位にランクインしています。
上位3つがスマホ決済・電子マネーの先駆けのような老舗感があるため、利用者が多く、その影響で利用できる店舗もトップクラスであるのは間違いないです。
しかし、d払いのリリース元であるNTTdocomoも、国内携帯電話業界ではシェア率がトップクラスということもあり、利用可能店舗は上位3つと遜色ありません。
日常使いをする分には、大手コンビニ各社や主要スーパーで利用できない店舗はほとんど存在しません。
また、d払いはクレジットカード決済やPayPayのようなチャージ型決済の他、アプリ内のワンタッチでdポイントをd払いの支払いに使用することが出来ます。

↑の黄色丸で囲われた箇所をタップして【ON】にすると、d払いでの決済にdポイントを利用することが出来ます。
前述した投信マイレージで、つみたてNISAを満額積み立てしていれば、毎月相当量のdポイントを獲得し出来ますから、そのdポイントを日々の食費の買い物などに充てることが出来るので、家計にはかなりのインパクトが生じるでしょう。
「dポイント払いは出来ないけど、d払いは出来る」という店舗は多いので、使い勝手は最高クラスと言えます。
d払いが利用できる店舗はこちらから⇒https://service.smt.docomo.ne.jp/keitai_payment/town/index.html
2022年3月から【ドコモでんき】のサービスをスタート。

これまで、楽天では【楽天でんき】、auでは【auでんき】など、現代の生活インフラに必須な電気の供給サービスを提供することで、【○○経済圏】を強めてきていました。
そんな電気供給サービスをこの度、ドコモでも【ドコモでんき】のサービス提供を始めました。
【ドコモでんき】は地方電力会社(東京電力、東北電力etc…)の料金設定と全く同じままで、支払いをdカードに設定すると、dポイントの還元を受けられる分、実質、従来よりも電気代が安くなるというプランです。
また、プランが2通りあって、【ドコモでんきGreen】と【ドコモでんきBasic】から選ぶことが出来ます。
基本のプランは【ドコモでんきBasic】で電気料金の3%のポイント還元、【ドコモでんきGreen】は基本料金+500円されますが、一定の条件を満たすと最大10%のポイント還元を受けることが出来ます。
最大10%ポイント還元のための、一定の条件とは以下の通りです。
- 以下のドコモ回線プラン・SIMを利用している。
- ギガホプランを利用中
- ギガホライトプランを利用中
- ahamoを利用中
- dカードGOLD(ゴールドカード保有)会員である。
※GOLD会員でない場合でも、ドコモ回線を利用中の方は5%のポイント還元を受けることが出来ます。
実際に、我が家の電気量で計算すると、以下のような結果になりました。

このように、ドコモユーザー、特にGOLD会員であれば、実質利用料は安くなり、還元を受けたポイントを前述の【d払い】やクレジットカード利用料金の支払に充当するなどして活用していけます。
現在、東京電力や東北電力など、地方電力会社を利用している人でドコモ回線やSIMを利用している人にとっては、元々の料金設定が全く同じなので、【ドコモでんき】に契約するだけでお得に生活することが出来ます。
まとめ
如何だったでしょうか?本記事のまとめを以下に示します。
- ドコモ経済圏の勢いが増している要因は以下の3つ
- SBI証券との連携が可能になった
- 【投信マイレージ】でdポイントがザクザク貯まる。
- 【d払い】の高い汎用性
- 使用できるお店は楽天PAYやPayPayとほぼ同じ。
- dポイントもd払い経由で消費することが出来る。
- 生活インフラである電気の供給サービス【ドコモでんき】が始まった
- 地方電力会社と全く同じ料金設定なので、乗り換え後の計算がしやすい。
- GOLD会員なら【ドコモでんきGreen】で10%の高還元(dポイント)
- 非GOLD会員でも【ドコモでんきGreen】では5%の還元率(dポイント)
- SBI証券との連携が可能になった
楽天は今年から改悪が相次いでおり、PayPayは特典の理解のためには少々難しすぎるため、【経済圏】としてはやや弱くなってきている印象です。
しかし、ドコモの場合は携帯回線自体が国内シェアがトップクラスであることもあり、その土台はかなり強いです。
楽天ポイントの貯まりやすさ・PayPayの汎用性の高さの良いところ取りをしているのがdポイントであり、【ドコモ経済圏】であると言えます。
これまでドコモのサービスを使用していた人はもっとお得に、別サービスからの乗り換えの人にも分かりやすい経済圏だと思いますので、この記事が少しでも参考になったら嬉しいです。
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