株式投資における楽しみの1つに【株主優待】があります。その企業の扱う製品やサービスの割引券として使える優待券が一般的で、中にはカタログギフトもあります。

でも~、優待券って聞くとTVで有名な桐〇さんみたいに、優待券を使うために無駄な買い物しちゃいそう…。

うんうん、それに、優待券って有効期限があるしね~…。カタログギフトも何が一番おトクかって悩んじゃうし…。
そんな優待初心者の君達には、株主優待にクオカードを贈呈している銘柄がおススメだよ!
ということで、今回は初心者向けに10万円以下で投資できるクオカード優待の優良銘柄を6つピックアップしました。この記事から株主優待をスタートしましょう!
そもそもクオカードの優待が何故おススメなのか?

クオカードの優待をおススメする理由は主に以下の通りです。
- 優待品には所得税がかからない。
- 現金とほぼ同等に利用できる。
- 有効期限が無い。
利用できるお店に制限があるというデメリットはありますが、セブンイレブンやローソンなどの主要コンビニで利用できますから、コンビニをよく利用する人にとってはもらって得しかありません。
また、マツモトキヨシや一部の書店・ガソリンスタンドなどで利用できますから、生活圏に利用できる店舗がある人はかなりおススメですよ。
QUOカード優待の銘柄を保有することが何故おススメなのか?以下の記事で解説していますので、そちらも併せて読んでみてください。
銘柄選定の判断基準

銘柄の選定においては、以下の指標において、個人的見解で選定していきます。
- 売上高
- 右肩上がり:◎、横這い:〇、低下:✕
- EPS
- 右肩上がり:◎、横這い:〇、低下:✕
- 営業利益率
- 10%以上:◎、7%以上:〇、それ以外:✕
- 自己資本比率
- 80%以上:◎、60%以上:〇、それ以外:✕
- 保有している現金額
- 増加または維持:〇、減少:✕
- 1株当たりの配当金
- 増配傾向:◎、維持:〇、減配:✕
- 配当性向
- 30%以下:◎、50%以下:〇、それ以上:✕
これらの指標は、僕が高配当株投資のための銘柄選定にも活用してるんだ!今回は優待目的だから、自己資本比率や配当性向の水準は少し厳しめに判定したよ!
この他、本編では優待利回り・配当利回り・実利回り(優待利回り+配当利回り)についても触れながら紹介していきます。
ただし、実際に投資をする場合には、PERやPBRといった指標や市況の状況も視野に入れる必要があります。特記が必要な場合には、その辺のことも解説していきます。
※本記事で提示するデータは、2023年7月14日終値のものを採用しています。最新の指標とは差異がありますので、ご了承ください。
おススメ度★★★★:実利回りが高配当株並みで企業の成長性も見込める財務優良銘柄

まず初めに、財務優良・実利回りが高配当株並み・今後の成長性も期待できる、クオカード優待投資において、超おススメの最強銘柄と言っても過言では無い銘柄を紹介します。
僕自身、高配当株投資をメインに個別銘柄を持っているけど、これから紹介する2銘柄はどっちも保有してるよ!
7463:アドヴァングループ

アドヴァングループはヨーロッパを中心とした建材の輸入商社です。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):小売業
- 株式市場:東証スタンダード
株価・優待情報
- 株価:977円
- 優待金額:クオカード500円分(1000株で1000円分)
- 必要株数:100株
- 権利確定月:3月
- 贈呈時期:6月頃
利回り
- 配当利回り:4.33%
- 優待利回り:0.51%
- 実利回り:4.84%
企業分析
- 売上高:〇
- EPS:◎
- 営業利益率:◎
- 自己資本比率:〇
- 保有している現金額:〇
- 1株当たりの配当金:◎
- 配当性向:〇
アドヴァングループは配当利回りがそもそも高配当であり、高配当株銘柄としても過去に減配したことがないため、優待品を度外視してもポートフォリオに組み込める銘柄です。
ビジネスモデルとしては欧州家具の輸入・販売。一般家庭向けの他にも、事業や高所得者向けのインテリアや建材の販売を取り扱っています。
住宅・家具に関するビジネスモデルだから、ひょんなことでは利益が減ることはあまりなさそうだね!
ただ、少し不動産セクターの状況にも左右される可能性があるのと、販路がヨーロッパ中心なので、ユーロの為替によって利益率が変わる可能性があります。
おススメ度★★★☆:財務優良で優待廃止のリスクが少ない銘柄

株主優待は時に企業側の財務的都合により、優待廃止のリスクがあります。優待が廃止されると、一般的に株価(≒キャピタルゲイン)も急落してしまいます。
だから、株主優待が廃止されないような、財務が優良な銘柄を選定する必要があるよ!
6848:東亜ディーケーケー

東亜ディーケーケーは、環境分析や科学技術に関わる機器の製造を主事業とした企業です。食品・化学工場や浄水場など、幅広い分野の品質管理に関わっています。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):電気機器
- 株式市場:東証スタンダード
株価・優待情報
- 株価:850円
- 優待金額:クオカード500円分(500株で1000円、1000株で2000円)
- 必要株数:100株
- 権利確定月:9月
- 贈呈時期:12月
利回り
- 配当利回り:2.35%
- 優待利回り:0.59%
- 実利回り:2.94%
企業分析
- 売上高:〇
- EPS:〇
- 営業利益率:◎
- 自己資本比率:〇
- 保有している現金額:〇
- 1株当たりの配当金:◎
- 配当性向:◎
売上高はほぼ右肩上がりと言っても良い横這いで、配当金も上場以来、減配はなく、配当性向も30%未満なので優待のための資金も十分に有していると言えます。
株価の変動においては、稀に暴騰・暴落がありますが、利回りがそれなりな分、株価の変動も比較的少ないので、投資の初心者にとっても、精神衛生上良い銘柄でしょう。
7833:アイフィスジャパン

アイフィスジャパンは証券・金融データのDX化のための技術開発のための事業を展開しているIT企業です。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):その他
- 株式市場:東証スタンダード
株価・優待情報
- 株価:620円
- 優待金額:クオカード500円分
- 必要株数:100株
- 権利確定月:12月
- 贈呈時期:3月下旬頃
利回り
- 配当利回り:2.98%
- 優待利回り:0.81%
- 実利回り:3.79%
企業分析
- 売上高:◎
- EPS:◎
- 営業利益率:◎
- 自己資本比率:◎
- 保有している現金額:〇
- 1株当たりの配当金:◎
- 配当性向:◎
この銘柄はこの記事の中でもトップクラスに財務優良な銘柄になっています。ただし、競合の多いビジネスモデルなので、直近2年の株価は徐々に右肩下がりなので、投資タイミングには注意したい所です。
でも、10年という長期で振り返ると、少しずつ株価のベースは高くなってきているよ!投資タイミングと同じく、投資期間もよく考えようね!
おススメ度★★☆☆:長期保有で優待利回りアップ銘柄

この項では、1年以上の長期間保有していると優待として贈呈されるクオカードの金額が増額される銘柄です。
中には、一定期間保有すると実利回りが高配当株並みに増額される銘柄もありますから、長期で保有しやすい、財務優良な銘柄を選定する必要があります。
3677:システム情報

システム情報は企業名の通り、様々なITシステムの開発を手掛けている企業です。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):情報・通信
- 市場:東証プライム
株価・優待情報
- 株価:748円
- 優待金額(※):クオカード500円分(1年以上保有で1000円分、3年以上保有で2000円分に増額)
- 必要株数:100株
- 権利確定月:9月
- 贈呈時期:12月下旬
※:1000株以上の保有でそれぞれ2倍。
※:100株以上保有で、抽選50名に10万円分旅行券を贈呈。
利回り
- 配当利回り:2.54%
- 優待利回り:0.67%(1年以上保有で1.34%、3年以上保有で2.88%)
- 実利回り:3.21%(1年以上保有で3.88%、3年以上保有で5.42%)
企業分析
- 売上高:◎
- EPS:◎
- 営業利益率:◎
- 自己資本比率:〇
- 保有している現金額:〇
- 1株当たりの配当金:◎
- 配当性向:〇
システム情報は証券会社のSBI証券や、通信会社のNTTなど、数多の大手企業と取引をしています。このように大手を下支えしている企業も財務が傾きにくいことが予測できます。
これだけ大手の企業と取引してるから、分析項目の1~3が揃って◎なのも納得だよね!!
3839:ODKソリューションズ

ODKソリューションズは主に入試などの教育系や証券取引などのシステム構築を行っている企業です。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):情報・通信
- 市場:東証プライム
株価・優待情報
- 株価:551円
- 優待金額:クオカード500円分(3年以上保有で1000円分に増額)
- 必要株数:100株
- 権利確定月:3月、9月
- 贈呈時期:3月末、9月末
利回り
- 配当利回り:1.82%
- 優待利回り:1.81%(3年以上保有で3.62%)
- 実利回り:3.62%(3年以上保有で5.44%)
企業分析
- 売上高:◎
- EPS:〇
- 営業利益率:〇
- 自己資本比率:〇
- 保有している現金額:〇
- 1株当たりの配当金:〇
- 配当性向:〇
企業のビジネスモデルとして、入試や教育などのポータルサイトやソリューションサービスの開発に関しては、現在の少子化トレンドもあって、そちらの業績はやや気になるところではあります。
ただ、2本柱の片方である、証券取引のためのシステム開発事業は、今後始まる「新NISA」の需要が高まることが予測されるため、長期保有の可能性を見出せる銘柄かと思います。
個別銘柄の投資の場合は、その企業が社会的なトレンド(流行)に合っているかどうかも重要だよ!
おススメ度★☆☆☆:1年以上の保有が必須だが、実利回りが高配当並みの銘柄

最後の項では、クオカード優待を得るには1年以上の保有が必須ですが、得ることが出来たら高配当株並みの利回りになります。
1年以上の保有が前提ですから、より財務状況の良い銘柄を選定する必要があります。一緒に見ていきましょう!
8945:サンネクスタグループ

サンネクスタグループは社宅・マンションのマネジメント事業を基盤とした不動産企業です。
業種(セクター)・株式市場
- 業種(セクター):不動産業
- 市場:東証プライム
株価・優待情報
- 株価:934円
- 優待金額:クオカード1000円分(1年以上保有が必要。200株保有で2000円分に増額)
- 必要株数:100株
- 権利確定月:6月
- 贈呈時期:9月上旬
利回り
- 配当利回り:3.67%
- 優待利回り:1.07%
- 実利回り:4.74%
企業分析
- 売上高:◎
- EPS:〇
- 営業利益率:〇
- 自己資本比率:〇
- 保有している現金額:〇
- 1株当たりの配当金:◎
- 配当性向:◎
配当性向が直近決算では20%を下回るなどかなり低く、更に自社株買いも割と積極的に行う企業のため、株主優待も簡単には無くなる可能性は低いでしょう。
ただ、不動産セクターで金利や景気に影響されやすい業態だから、銘柄購入のタイミングには注意しようね!
まとめ
如何だったでしょうか?取得時に所得税がかかる配当金とは違い、優待品であるクオカードには一切税金がかかりません。だから、500円や1,000円がその金額のまま手に入ります。
ただし、クオカードは現金の様にどこでも使えるわけではなく、加盟店のみの活用になります。どこでも使える現金とはその辺がデメリットです。
それでも、有効期限がないことや、優待利回りが分かりやすく計算できるから、株式投資・優待投資初心者の人にはおススメだよ!
この記事を読んでいるアナタも、これから優待生活の第一歩を踏み出してみませんか?^^
以下のリンク:BlogMapでは【月間TOP3記事】を紹介しています。是非覗いてみてください。

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