『白モノ家電』の買い替え時期と備えるための家計管理を解説!

お金のお話

日常生活に必須ともいえる家電。特に衣食住に関わる必需品として『白モノ家電』がありますが、形あるものはいつか壊れることを日々想定しているでしょうか?

あ、冷蔵庫壊れちゃった。長年使ってたから仕方ないけど、お金かかるなぁ…。

家電って高いもんねぇ。急に壊れると出費がかさんじゃうから大変だよねぇ。

僕も長年1人暮らししてたから、急に立て続けに複数の家電が壊れて出費がかさんで大変な思いしたなぁ。

『白モノ家電』もピンからキリではありますが、ある程度の物を用意しないとQOL(Quality of Life;生活の質)が低下してしまうので、急な支出には備えておいた方が良い分野になります。

故障してから資金繰りを考えるのは、そこそこの大金が必要になるためストレスになりやすいです。急な大きい支出に対するストレスを緩和するため、ある程度備えておくべきでしょう。

でもさぁ、家電ってなんだかんだ長く使えちゃうから備えるって言っても期間が長くて分かりにくいんだよねぇ…。

そんな声にお応えして、今回は『白モノ家電買い替えの備え』をテーマに解説していくよ!

本記事を最後まで読むと、【何に・どの程度・いつまでに・どうやって備えるべきか】を理解してもらえると思います。決して小さくない支出になりますから、是非最後まで読んでみてください。

『白モノ家電』とは?

まず、前提条件として、「『白モノ家電』とは何を指すのか?」というところをおさらいしてみましょう。Web上の辞書【Wikipedia】ではこのように定義されています。

白物家電(しろものかでん)とは家庭内の家事の労力を減らしたり、あるいは生活に密着した家電製品の一般名称である。生活家電(せいかつかでん)や家事家電(かじかでん)ともいわれる。

Wikipedia|白物家電より引用

また、具体的にどのような品目の家電を指すのか?について、家電・家具サブスクサービスを展開している【CLAS】によると以下の品目が当てはまるとしています。

  • リビング系
    • 掃除機
    • アイロン
    • エアコン
    • 空気清浄機
    • 扇風機
  • キッチン系
    • 冷蔵庫
    • 電子レンジ
    • 炊飯器
    • 食洗器
  • 洗面台系
    • 洗濯機
    • 衣類乾燥機
    • ヘアドライヤー

本記事では上記の内、単価が比較的高く、一般的に使用率の高いエアコン・空気清浄機・冷蔵庫・炊飯器・洗濯機について解説していきます。

『白モノ家電』の寿命と価格相場

家電の買い替えに備えるには、それぞれの家電の価格の相場と、ある程度の寿命の目安について把握しておく必要があります。先に挙げた、エアコン・空気清浄機・冷蔵庫・炊飯器・洗濯機についてみていきましょう。

なお、価格の相場については【価格.com】で検索し、標準検索の画面で、最初の10個の製品価格の中央値を相場の参考とします。

また、家電の寿命については、各項の中で参考にした情報源のURLを提示していきます。

エアコンの場合

エアコンは設置する部屋の広さによって価格が変わります。今回は一般的なLDKが約16畳で、内キッチンが4畳程度とされている(SUUMO調べ)ことから、12畳向きのエアコンを想定します。

【価格.com】で検索すると、このような結果になりました。

【価格.com】より。検索は2022年8月12日時点のもの。

これらの中央値価格は71,150円になります。なお、エアコンの場合は製品購入だけでなく、取り付け工事の費用も必要ですが、12畳のエアコンを取り付ける場合、15,000円程度が相場(ミツモアより)になります。

従って、エアコンを1台購入する場合は、86,150円を目安に備えておく必要があります。

ちなみに、エアコンの寿命について、電力会社の【Ever Green】によると、以下のように記載されています。

エアコンの場合、標準使用期間を10年としているメーカーがほとんどです。

~中略~

内閣府の消費動向調査によると、2021年3月の調査結果では、2人以上の世帯のエアコンの平均使用年数は13.2年となっています。

Ever Green|エアコンの寿命は何年?寿命の前兆や長持ちさせる方法も解説より引用

エアコンの場合は古い型になると、かえって電気代が高くつく場合があるので、この記事では寿命をメーカーが提示する標準使用期間である『10年』として想定していきます。

空気清浄機の場合

空気清浄機もエアコン同様、部屋の大きさによって価格相場が変動するため、エアコンと同様に12畳向きの製品を想定していきます。

【価格.com】の検索結果は以下の通りです。

【価格.com】より。検索は2022年8月12日時点のもの。

これらの中央値価格は58,449円でした。

空気清浄機の寿命については、空調サービスを展開している【Qlean Air】によると、以下のように記載されています。

空気清浄機の法定耐用年数は6年とされていますが、フィルターやモーターの寿命が10年のため、空気清浄機の一般的な寿命は10年程度と考えられます。

Qlean Air|空気清浄機の寿命は何年?より長く使うために大切なことより引用

このようにフィルターの寿命が空気清浄機の寿命と考え、本記事では『10年』を空気清浄機の寿命として想定します。

冷蔵庫の場合

冷蔵庫は家族の人数によって目安となる容量が変わります。今回の想定では4人暮らし家族を想定し、一般的な目安である450L【=使用人数(4人)×70+170】をベースにします。

【価格.com】での450Lの冷蔵庫を検索してみると、以下のような結果になりました。

【価格.com】より。検索は2022年8月12日時点のもの。

冷蔵庫の検索結果では、価格の情報があったのが以上の7製品のみでした。これらの中央値価格は179,800円です。

冷蔵庫の寿命については、一般的に8~12年と言われていますが、中には20~30年使用可能という情報も散見されます。

しかし、生活家電の中でも冷蔵庫は24時間稼働し続けなくてはいけない特性上、最も電気代がかかる家電製品の1つです。ですので、消費する電気代の観点から買い替え時期を検討していきましょう。

家電専門店【nojima】のブログに、経済産業省による冷蔵庫の電気代の違いについてこのようなグラフを提示しています。

画像引用:機器の買い替えで省エネ節約(経済産業省 資源エネルギー庁)※画像リンクは株式会社ノジマ|冷蔵庫の寿命はどのくらい?買い替え時のサインと処分方法を解説

このように、ベースとなる年式と10年前の年式の冷蔵庫の電気代を比較すると、新しい物の方が約43%の省エネになるとされています。

従って、本記事における冷蔵庫の寿命の定義は『10年』として想定します。

炊飯器の場合

日本人の主食が米食からパン食に変わりつつある現代ですが、僕自身が【米どころ・新潟県出身】ということで、この風潮のアンチテーゼとして炊飯器の買い替えについても検討していきたいと思います。

炊飯器も家族構成や子どもの年代などによってサイズ感が変わってきますが、今回は比較的汎用性が高い【5.5合炊き】用の炊飯器を想定します。

【価格.com】の検索結果はこのようになりました。

【価格.com】より。検索は2022年8月12日時点のもの。

これらの結果から、炊飯器の中央値価格は33,110円でした。

炊飯器の寿命については、大手メーカーのタイガーによると、一般的には3~6年とされています。

他の白モノ家電と比較すると寿命がやや短く感じますが、家族構成や子どもの成長に伴った機器の変更を考慮した場合、6年おきの買い替えはある意味妥当かもしれません。従って、本記事では炊飯器の寿命を『6年』とします。

洗濯機の場合

洗濯機の買い替えを検討するにあたって、重要視すべきなのは、【ドラム式か縦型式か】という観点です。

これら2つの違いについて大雑把に解説すると、以下の通りになります(参考:Panasonic|洗濯機の縦型とドラム式を徹底比較!それぞれの違いと選び方より)。

  • 縦型式:ドラム型と比較して本体価格は低い。しかし、電気代・水道代がかかる(初期費用<ランニングコスト)。
  • ドラム型:縦型式と比較して本体価格は高い。しかし、電気代・水道代は抑えられる(初期費用>ランニングコスト)。

今回は敢えて初期費用を高めに設定したドラム型洗濯機を検証の対象とします。

【価格.com】での検索結果は以下の通りです。

【価格.com】より。検索は2022年8月12日時点のもの。

これらの中央値価格は190,450円となりました。

洗濯機の寿命については、メーカー保証はおよそ6年前後が多いですが、総合通販サービスでおなじみのジャパネットタカタが提示している内閣府の調査によると、平均使用年数は10年とされています。従って、本記事では洗濯機の寿命を『10年』と想定します。

具体的な買い替えのための資金計画とは?

さて、ここまでの代表的な白モノ家電の価格相場と寿命についてみてきました。各家電の価格相場と寿命を以下にまとめてみます。

  • エアコン
    • 価格相場:86,150円(取り付け費用込み)
    • 想定寿命:10年
  • 空気清浄機
    • 価格相場:58,449円
    • 想定寿命:10年
  • 冷蔵庫
    • 価格相場:179,800円
    • 想定寿命:10年
  • 炊飯器
    • 価格相場:33,110円
    • 想定寿命:6年
  • 洗濯機(ドラム型)
    • 価格相場:190,450円
    • 想定寿命:10年

このようにまとめると、白モノ家電の寿命は『10年』となることが多いようです。仮に、今から上記全ての家電を買い揃え、いずれくる寿命に備えようと思うと、10年間で581,068円を貯める必要があります。

58万円!?そんな大金、貯められるかなぁ…。

中々に大きな金額でびっくりしたかもしれませんが、1年、1ヶ月でどれだけ積み立てていけば良いかを考えると、単純計算で5.8万円/年月に換算すると5,000円/月の積み立てで済みます。

「困難は分散せよ」という格言もあるし、「10年」つまり「120ヶ月」の間に貯めたらOKだよ!

また、ある程度リスクを許容できるなら、S&P500・全米・全世界など優良なインデックスファンドに1.5万円/月を積み立て投資をするのもアリでしょう。

例えば、【eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)】に10年間、1.5万円/月を積み立て投資した場合、以下のようなシミュレーションが成り立ちます。

つみたてシミュレーション|三菱UFJ国際投信より

このように、最悪パターンであっても10年後には約58万円を確保することが出来ます

注意点としては、貯金だと5,000円の積み立てだけで資金を確保できるけど、投資の場合はマイナスになるリスクもあるよ!でも、それを許容できる人は貯金よりも資産形成上、効率も良いかもね!

まとめ

如何だったでしょうか?このように調べてみると、今後の生活や資金・資産計画を少しリアルに考えられるようになりますよね。

生活に必要な【白モノ家電】ですから、故障してから資金繰りをするのは、生活においては小さくない出費になるため、ストレスが掛かります。

そうならないように、普段から備えておくことが大事です。この記事を読んだ貴方が、遠くない未来のために備えられるようになったら嬉しいです。

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