日本人の生活スタイルとしてある「床に座る生活」を送っていると、床から立ち上がる時に膝が痛くなることありませんか?
そんな年寄りみたいなことにならないよ(笑)
という方もいるかも知れませんが、油断は禁物です。
30代だけど、実際、この間膝が痛くなっちゃったよ!油断しちゃダメだ!
膝が痛くなって、あぐらをかいていても膝が痛くなってきたのでストレッチや筋トレなど試しましたが、膝痛は数ヶ月残りました。
そんな中、理学療法士という職業の自己投資として購入したこちらの本に出会いました。
こちらの本の中に「膝の痛みを治す」という項があり、その解説通りの施術を自分で自分に行ったところ、1週間続けたら膝の痛みが本当に治りました。
今回は、実際に行った【膝の痛みを治すトリガーポイント療法】を紹介するとともに、トリガーポイント療法に関する疑問について詳しく解説していきます!
【トリガーポイント療法】とは?
書籍によると、【トリガーポイント療法】とは、痛みを引き起こす原因となっているところを「トリガーポイント」と呼び、その部分をピンポイントで「押して」緩めていく方法だそうです。
例えば、「痛む場所」は【膝】なのですが、「何故膝が痛むのか?」という原因となる部分は【膝ではない別の場所】であるという理論です。
身体のある場所が痛くなるということは、他の部分で無理をしているから。その「無理している部分」をまず何とかしよう!って考えだね!
膝の痛みに対する自分で出来るトリガーポイント療法
「そもそも膝関節が何故痛くなるのか?」について解説します。
膝関節の動きは基本的には「曲げる」「伸ばす」の2種類で、【膝が伸び切った状態の0°】~【膝が最大まで曲がった状態の130°】の範囲内が解剖学的に基準とされる可動域範囲になります。
※参考:理学療法評価学
しかし、膝が痛む人には以下のような特徴があります。
- 一歩踏み出したときに、膝が内側に捻じれてしまう。
- 反対側の足を振り出す時に、膝が外側に捻じれてしまう。
これらの原因は、本来、ねじれの役割を果たすべき股関節や足関節(足首)が上手く働いていないことで起こります。
だから、【トリガーポイント】を押して、股関節や足関節が動かしやすくするんだよ!どんな場所を押していくのか、一緒に見ていこう!
ちなみに、著者の迫田先生によると、トリガーポイントは1ヶ所に付き10秒間じっくり押すのだそうです。
トリガーポイント①:【前脛骨筋】を押す。
【前脛骨筋】は、足首を曲げて、爪先を持ち上げたり、足の裏を内側に向ける筋肉です。
前脛骨筋のトリガーポイントを触るには、まず、脛の骨(脛骨)のコブのような出っ張り(下図の人差し指の箇所)を見つけます。
脛骨のそのコブを目印に、指2本分斜め下を押します。その部分が【前脛骨筋のトリガーポイント】になります。
トリガーポイント②:【後脛骨筋】を押す。
【後脛骨筋】は足の裏を内側に向けたり、爪先を伸ばす筋肉です。
後脛骨筋のトリガーポイントは、脛の内側から脛骨を沿っていきます(下図の黄色線)。
脛骨を沿っていった部分のちょうど真ん中あたりが後脛骨筋のトリガーポイントになります。
トリガーポイント③:【腓骨筋】を押す。
【腓骨筋】は足首を伸ばして、爪先を伸ばす筋肉です。
腓骨筋のトリガーポイントは前脛骨筋のトリガーポイントのやや外側に、「腓骨」という骨のコブがあるので、まずはそこを触ります。
腓骨のコブの指1本分下を押します。少しゴリゴリする場所が、腓骨筋のトリガーポイントです。
トリガーポイント④:【長内転筋】を押す。
【長内転筋】とは、股関節を内側に動かす筋肉です。
長内転筋のトリガーポイントは、太ももの付け根の内側にあります。筋張っているので、少しゴリゴリします。
トリガーポイント⑤:【大腿筋膜張筋】を押す。
【大腿筋膜張筋】は骨盤・股関節・膝関節を結ぶ筋肉で、立っている時や歩いている時に骨盤を安定させる非常に重要な筋肉です。
僕の経験上、膝が悪い人・腰が悪い人の大体9割はこの筋肉の柔軟性が損なわれていると言っても過言ではありません。
大腿筋膜張筋のトリガーポイントを触るために、まずは骨盤の縁を目印(黄色線のライン)にします。
次に、股関節の目印としても利用される、大腿骨の外側の出っ張りを目印(黄色のマル印)にします。
この2つの目印の間のちょうど真ん中(赤のマル印)が、大腿筋膜張筋のトリガーポイントです。
こんな疑問にお答え。
さて、ここまで【膝痛を治すためのトリガーポイント】を紹介してきましたが、こんな疑問が思い浮かびませんでしたか?
- 難しそうだけど、素人でも出来るもんなの?
- 本当に完治するの?
- トリガーポイント療法だけで大丈夫?
- 膝の痛みだけじゃなくて、他にも応用できないの?
これらの疑問をズバッと回答していくよ!
Q1:難しそうだけど、素人でも出来るもんなの?
A:素人でも本を読みながらなら、簡単に出来るよ!
実際にトリガーポイントを押してる姿勢も書籍には掲載されているので、その姿勢などをマネするだけでも大丈夫です。
また、書籍にはQRコードで動画も確認ができるので、そちらも参考にすることが出来ます。
ちなみに、迫田先生はトリガーポイントを押す際には硬式のテニスボールを利用することを勧めています。このくらいがちょうど良い硬さなんですね。
なお、市販には【トリガーポイント治療用ボール】があります。本格的に行いたい場合は購入を検討しましょう。
Q2:本当に完治するの?
A:トリガーポイント療法だけでは完治はしないよ!
トリガーポイント療法の本質は、あくまで「使えていない筋肉を刺激して、筋肉の余計な緊張を解く」という治療法なので、トリガーポイント療法「だけ」では完治はしません。
体感としては、2週間もすると、また徐々に痛くなってきました。
「じゃあ何が他に必要なの?」という疑問につながるのが、次の項目です。
Q3:トリガーポイント療法だけで大丈夫?
A:ストレッチを組み合わせたり、負荷の軽い筋トレや運動を取り入れよう!
トリガーポイント療法はあくまで凝り固まった筋肉の緊張をほぐすものなので、その後重要なのは、「正しい筋肉の使い方」を身体にしみこませなくてはなりません。
何故なら、間違った身体の使い方をしていたから痛みが発生したわけなので、間違った身体の使い方を続けていれば、またすぐに痛みはぶり返してしまうからです。
しばらくは良い姿勢を心掛けたり、ストレッチなどの軽い運動で対処しましょう。
Q4:膝の痛みだけじゃなくて、他には応用できないの?
A:他にも肩・首・腰・股関節の痛みに対して応用できるみたいだよ!
姿勢が悪くなることで引き起こされる痛みには、膝の他にも肩・首・腰・股関節が挙げられます。
書籍では、それらの痛みに対するトリガーポイント療法も同じように紹介されています。自分の痛みがある場所の項を見ながら治療することで、即効性を感じることが出来ると思います。
身体は全身繋がっているので、身体の一部が痛みを出したということは、その部分に負担が集中しているというサインです。その負担を軽くするために、身体は無意識に別の箇所に負担を移し、また別の箇所に負担が集中するという悪循環に陥ります。
書籍にもありますが、膝痛を治すトリガーポイントと、腰痛を治すトリガーポイントが一部同じ個所があるんですね。
だから、この書籍を一冊もっていれば、身体のあらゆる痛みに自分で対応することが出来ます。
まとめ
如何だったでしょうか?本記事を以下のようにまとめます。
- 【トリガーポイント療法】とは、身体の痛みのある部分に痛みを引き起こしている箇所を押して、働き過ぎている筋肉をほぐす治療法。
- Q1:素人でも出来る?
- A1:出来ます。書籍にはトリガーポイントを押す場所も、実際の人間のモデルで提示していますし、QRコードを読み込んで動画でも確認できます。
- Q2:本当に完治するの?
- A2:完治はしません。トリガーポイント療法「だけ」では、体感で2週間程度で痛みがぶり返します。
- Q3:トリガーポイント療法だけで大丈夫?
- A3:日々の生活で姿勢に注意したり、ストレッチや軽い運動をして、「正しい筋肉・身体の使い方」を身体にしみ込ませましょう。
- Q4:膝の痛みだけじゃなくて、他には応用出来ないの?
- A4:他にも肩・首・腰・股関節の痛みに応用できます。書籍にはそれらの痛みを治すためのトリガーポイントも掲載されています。
痛みは放っておくと、身体のあらゆる箇所に余計な負担をかけ、身体の別の部分が痛みを発することはよくあります。
膝に限らず、身体のどこかに痛みのある人は、是非書籍を購入して、【今の痛み】と【未来の痛み】の両方を治してみませんか?
リハビリ関係や整体院の仕事をしている人も、自分の治療の引き出しを増やすために読んでみると良いと思うよ!
以下のリンク:BlogMapでは【月間TOP3記事】を紹介しています。是非覗いてみてください。
書籍の著者情報
迫田和也(さこだ・かずや):治療家(資格:柔道整復師)。かつて部活動で腰痛に悩まされた自身の経験から、「この世から腰痛で悩む人を無くしたい」という意志の下、かつては接骨院で働きながら、様々なセミナーで治療に関する知識・技術を学ぶ。現在は、神奈川県藤沢市辻堂で唯一の【慢性腰痛】専門整体院 和-kazu-の院長として、腰痛に悩む患者を日々救っている。
治療院アクセス方法
治療院HP:https://seitaiin-kazu.com/
その他の書籍はこちら
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