「人生100年時代」と言われて久しい昨今、日々の健康管理はメチャクチャ大事です。

健康管理って言っても、健康診断行けってこと?でも面倒くさいなぁ。病院の予約も取らないといけないし、時間取られるし、そもそも病院に行くのも面倒くさいよ…。
確かに、健康診断って案外労力が要るんですよね。
- 病院を探す(面倒くさい)
- 予約を取って仕事などの予定を組まないといけない(面倒くさい)
- 外出前提なので、それなりの格好で出向かないといけない(面倒くさい)
- 健康診断自体は数分で終わるのに、待合で呼ばれるまで数時間かかる(超面倒くさい)
このように、考える手間も多いし、当日も病院に行くと1日潰す覚悟で健康診断に臨まないといけません。もう少し有意義に時間を使いたいですよね。
また、会社員では職場で健康診断を義務にして、会社の方で予約を取ってもらえることもあるでしょうが、個人事業主や専業主婦の方は自分で病院を探して予約をしなくてはなりません。

仕事が忙しくて健康診断に行く暇ないよ!

子どもの世話もしないといけないし、家事も手一杯なのに、その上健康診断もだなんて…。
そんな方々のためにご紹介するのが、【銀座血液検査ラボ/ketsuken】です。今回、紹介するにあたり、実際に購入して利用してみましたので、是非参考にしてみてください。
銀座血圧検査ラボ/ketsukenとは?

【銀座血液検査ラボ/ketsuken】は自宅で自分自身で採血を行い、その血液を郵送し、検査所(MBS研究所(28千千保生環き第33号))で血液検査を行ってもらうサービスです。
実際に利用してみて感じたメリット・デメリットを解説していきます。レビューを交えながら紹介していくので、是非、自身の生活感と照らし合わせながら読んでいってみてください。
ketsukenのメリット4選
実際に利用してみて感じた、ketsukenのメリットは以下の4つです。分かりやすい「自宅で出来る!」という点は割愛し、もう少し詳細なメリットを紹介します。
- メリット
- 血液は1滴(約0.06ml)のみで身体の負担が極めて小さい
- 採血は器材の準備を含めて僅か5分程度で完了
- 郵送時のトラブルマネジメントも完備
- 結果の確認がシンプルで見やすい
それぞれ紹介していきます。
メリット①:血液は1滴(約0.06ml)のみで身体の負担が極めて小さい

一般的な血液検査のための採血には、およそ10~20mlとされており、目安としては大さじ1杯程度必要になるところ、ketsukenでは驚異の0.06mlのみ(血液1滴程度)で済みます。
どのように採血をするかというと、ランセットという器具で指に針を刺して意図的に出血させ、採取容器で吸引させます。



一般的な血液検査で使用される注射器のような採血針では、血管に直接穿刺するため、稀に「血管迷走神経反射による失神」が発生する可能性があります。
しかし、ketsukenの採血方法では、血管への侵襲がほとんどないので、血管迷走神経反射をきたす可能性は極めて低いです。過去に採血などで失神してしまった経験のある方には、おススメのツールになると思います。

メリット②:採血は器材の準備を含めて僅か5分で完了

自分で採血とかなんか難しそうだよ。
ということを思う方もいるでしょう。僕自身も始める前はそう思ってました。
採血完了までは、およそ7ステップあります。数は多いですが、ステップごとの所要時間は少ないので、長く見積もって5分程度と思ってください。
まずは採血容器を組み立てます。キャップを外す⇒中身をひっくり返す⇒器具の凹凸に合わせて取り付ける。これだけです。


その後、指を消毒し、ランセット穿刺する目安となる指シールをはり、穿刺⇒採血となります。

画像⑨番の実際に穿刺するときは流石に緊張しましたが、⑩番を読む限り、血が噴き出るほど深く針は刺さらないことは読み取れた(ランセットの穿刺針の長さでは、動脈まで針が届かないから)ので、思い切ってランセットを指に押し付けました。
・・・ちなみに、ランセットを押し付けて「カチッ」と音がすると穿刺が完了するのですが、穿刺の瞬間、痛いは痛いです。血を出すくらいだから仕方ないですけどね。
採血は実践した感じ、1度では十分な血液の採取が難しいので、⑩番と⑪番を2~3回程度繰り返すことになります。⑪番の解説にも同様に書かれています。
一応、採血のための説明動画(https://ketsuken.com/process)もありますが、僕自身は動画を全く見なくても採血を完了することが出来ました。
結論、採血自体は難しくはなく、特別な知識は全く必要ありません。必要なのは、ランセットで指を刺す勇気だけです。

メリット③:郵送時のトラブルマネジメントも完備
過去にトラブルがあったことをユーザーから相談があったのかもしれませんが、集荷や窓口持ち込み時に中身の詳細確認をされるケースが多いそうです。
冷静に考えて、個人が持ち込む・配送する物品で「血液」と書いてある配送票を見たら、郵便局の職員さんも驚きますよね。
そのようなトラブルをketsuken側も対策をしてくれており、ケースの中にはこのような紙が入っていました。

自分であれこれ説明しなくても、この用紙を見せるだけで職員さんも納得してもらえます。
実際に配送物を郵便局の職員さんに渡すのと一緒に、こちらの案内文を「こういうことなんですけど」と見せたことで、職員さんも戸惑うことも無く、「分かりました」と了解して頂きました。
ユーザーのトラブルに先回りしてもらえているのも安心材料ですね。

メリット④:結果がシンプルで見やすい

検査結果は検査機関に配達されて1~2日後に結果が出ます。結果はマイページのアカウントページや、ketsukenアプリ内で確認できます。
注)ketsukenを利用するにあたって、事前にアカウント登録が必要になります。手間かもしれませんが、医療などに関わる情報はそれだけ厳格に扱われるべきものなので、その手間は惜しまずに受け入れましょう。
↑の画像の検査結果バナーをクリックすると、以下のような画面にうつります。

パッと見て、各数値がどのくらい、それぞれがランクA~Dのどこ、各項目の数値がどのくらいになったらランクが変わるなどが、一目瞭然ですね。
各項目のバナーをクリックすると、詳細もこのように提示されます。

今回は初めての利用だったので、何度か行うとグラフのようになって推移が見えるようになるそうです。
こちらの詳細画面で分かることは以下の通りです。
- この数値はどの機能の目安の数値なのか?
- 異常値(低値or高値)だと、どんなリスクがあるのか?
- 生活習慣で何を気を付けたら良いのか?
医療機関での健診では、医師によっては分かりにくい解説をされたり、文書のみで読みにくい手書きの解説で終わったりと、親切でないところも少なくありません。
また、定期的に利用することで、グラフ化して経過を確認できるのも健康管理する上ではかなり有用なシステムだと思います。「健康管理は点(その日)ではなく、線(経過)で考える」ことが重要ですからね。

ketsukenのデメリット4選
メリットだけでなく、デメリットもちゃんと紹介していくスタンスをとっているので、それはそれでバッサリやっていきます。デメリットは以下の通りです。
- デメリット
- 器材が余分に送られてくるので、どれを使用して良いか戸惑う
- 事前に【チルド配送】が可能な郵便局を探しておく必要がある
- 検査の種類を選べる分、検査項目は限定的
- 一般的な医療機関で行う健康診断よりも割高
これらもそれぞれ解説していきます。
デメリット①:器材が余分に送られてくるので、どれを使用して良いか戸惑う

自分で採血なんて…。失敗したらどうしよう…。キットを買ったお金(生活習慣病検査(生化学13項目)の場合、9460円)が無駄になっちゃうよ。
このデメリットはそんなユーザーの不安に対する、ketsuken側の親切心からくるものだと理解しています。
メリット②の項を読んでいただいた方は分かるかと思いますが、使用する道具は以下の5点です。
- 採取容器(血液を採取する器材)
- アルコール綿(採血箇所の消毒用)
- ゆびシール(ランセット穿刺箇所の目安のためのシール)
- ランセット(穿刺器材)
- 絆創膏(穿刺した後の傷保護のため)
しかし、実際に梱包されている器材は以下の通りです。
- 採取容器:1個
- アルコール綿:1枚
- ゆびシール:2枚(1枚しか使わない)
- ランセット:4個(1個しか使わない)
- 絆創膏:1枚(パッと見てゆびシールとの違いが分からない)
特にランセットが4個それぞれ形が違ったので、「どのランセットを使うのか?」が分かりにくかったのは否めません。
デメリット②:事前に【チルド配送】が可能な郵便局を探しておく必要がある
返送時は本物の血液を配送依頼するので、血液は「なまもの」に該当する品になります。
「なまもの」配送をする場合は【チルド配送】が必要になりますが、全ての郵便局が対応しているわけではないので、自身で探して持って行かないといけません。
ゆうパックのチルド配送を取り扱っている郵便局はこちらの検索画面で、【チルドゆうパック】にチェックを入れ、検索をすると調べることが出来ます。

ちなみに、そのデメリット解消の手段として、Web上での集荷サービス(自宅まで郵便局員が荷物を取りに来てくれるサービス)も可能となっています。調べるのが面倒という方は、そちらも利用しても良いでしょう。
デメリット③:検査の種類を選べる分、検査項目は限定的
ketsukenでは血液1滴(0.06ml相当)で検査を出来る代わりに、検査項目がある程度絞られてしまいます。
ketsukenでは以下の3種の検査を受けることが出来ます。
- がん検査(男性向け・女性向け)
- 生活習慣病検査
- B型・C型肝炎検査
今回レビューのために実施したのは、2番目の「生活習慣病検査」で生化学13項目のみの検査でしたが、対して、一般的な血液検査はそれ以外の検査も網羅するので、その数29項目にも上ります。

身体の負担が軽く、比較的気軽に出来る検査なので、検査項目がある程度絞られてしまうのは仕方が無いかも知れませんね。
デメリット④:一般的な医療機関で行う健康診断よりも割高
ketsukenでは各血液検査に、以下のような料金設定で行われています。

健康診断は基本的には公費の保険適用外なので、医療機関ごとの料金設定はピンからキリまで様々ですが、一般的な相場では3,000円~20,000円だそうです。
ketsukenの場合は9,460円or20,460円なので、割高と言えるでしょう。
このような時は、以下のようにメリット・デメリットを天秤にかけて、自身にとって都合の良い方を選ぶしかありません。
- ketsukenの場合
- 自宅で簡単に採血が出来る。
- 配送が面倒なら、集荷サービスも活用できる。
- 準備・採血・配送手続きまで短時間で完了。
- しかし、料金設定は比較的割高(返送料金や器材の準備などの費用はketsuken側が負担しているため?)。
- 採血をするために針を刺す勇気が必要。
- 一般的な医療機関での血液検査の場合
- 自分から医療機関に出向かなくてはならないが、割安なところもある。
- ただし、割安なところは自分で検索して探さなくてはならない。
- しかも、予約が空いているかどうか、個人の予定と都合がつくか分からない。
- 医療機関の込み具合によっては、健診だけで1日費やすこともある。
これらを比較すると、個人的には割高であっても、その価値に見合うサービスだと思いますが、ここまで読んでくださったあなたは如何でしょうか?

まとめ
如何だったでしょうか?本記事の要点を以下にまとめます。
- 【銀座血液検査ラボ/ketsuken】は自宅で簡単に出来るので、個人事業主や専業主婦におススメ。
- メリット
- 血液は1滴(約0.06ml)のみで身体の負担が極めて小さい。
- 血管迷走神経反射による失神のリスクが極めて少ない。
- 採血は器材の準備を含めて僅か5分程度で完了。
- 説明動画(https://ketsuken.com/process)もあるが、全く見なくても説明書通りに出来る。
- 郵送時のトラブルマネジメントも完備。
- 付属の案内文を郵便局員に見せるだけでOK。
- 結果の確認がシンプルで見やすい。
- 定期的に利用することで、グラフ化するので経過がつかみやすい。
- 血液は1滴(約0.06ml)のみで身体の負担が極めて小さい。
- デメリット
- 器材が余分に送られてくるので、どれを使用して良いか戸惑う。
- 「何度か失敗しても大丈夫」というketsuken側の配慮によるものと理解しよう。
- 事前に【チルド配送】が可能な郵便局を探しておく必要がある。
- 検索が面倒なら集荷サービス(自宅に荷物を配達員側が取りに来てくれる)を利用しよう。
- 検査の種類を選べる分、検査項目は限定的。
- その分、採血量が少なく、身体に負担が少ないことをメリットと考えよう。
- 一般的な医療機関で行う健康診断よりも割高。
- 冷静になると、医療機関で行うデメリットの方が大きく感じるかも?
- 器材が余分に送られてくるので、どれを使用して良いか戸惑う。
現代の医学はどんどん進歩しているので、これまでは亡くなっていた命を助けることが出来るようになりました。
そんな時代なので、昔は「いつ人生が終わるか分からないから、出来るだけ好きなことをして過ごそう」と言われてきましたが、今では「いつまで人生が続くか分からないから、出来るだけ長い間、健康でいよう」という時代に変わってきています。
全てとは言いませんが、およその病気は早期に発見して、早期に治療・対策を行えばQOL【Quality of Life:生活の質】を下げずに健康を維持することが出来ますから、どのような手法でも良いので、健康診断は行うようにしましょう。
その上で、「病院探して行くのめんどくさい!」「健康診断時間かかってダルい!」という方は、今回紹介した【銀座血液検査ラボ/ketsuken】の活用を考えてみてください。

参考資料
保険の先生|血液検査の費用はいくらかかる?保険適用は?目的別の料金まとめ
おまけ
【銀座血液検査ラボ/ketsuken】では、「子どもが親のために検査キットを用意する」ことも容認されています。定年退職して、会社の健診受診義務から外れた世代の親を持つ方は、是非活用してみてください。
こちら↓の記事でも紹介しているので、併せて読んでみてください。

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