少子高齢化が進み、将来的な不安感が強くなってきた日本では、資産運用(形成)・投資を検討している国民、特に若い世代が増えてきています。

2019年に財務省が発表した【個人の老後資金2000万円足りない問題】の提起が大きなインパクトを与えていたのは上の画像から見ても明らかですよね。
実際問題、今後日本の人口は減っていき、現役世代に対する社会保険料等の負担は増えていくのは目に見えています。

しかし、それでは数十年後の現役世代の生活が脅かされてしまうので、未来の前期高齢者(75歳未満。現在の20歳代・30歳代)の医療・介護の自己負担も増える(=未来の現役世代の負担を減らす)可能性はあります。
そのための備えとして、現代の若者は投資を始めとした資産運用や蓄財などの資産形成を考える人が増え来たということですね。
一般的な投資・資産運用の手段としては、インデックス投資と個別株投資の大きく分けて2種類が挙げられます。
この記事では、個別株投資の始め方(≠やり方)の1つの考え方を初心者向けに示します。個別株投資の初心者の方にとって参考になればと思います^^
注意!!
当記事には個別の銘柄が提示されますが、当該銘柄への投資を推奨・否定するものではありません。また、個別株投資そのものを推奨・否定する目的も一切ありません。投資先においては、各個人で十分に情報を精査した上で購入することを強くお勧めします。これらのことをご承知いただいた上で閲覧をお願いいたします。
株歴40年超のプロが今、買うべきと考える銘柄
おさらい的解説~インデックス投資と個別株投資~
これはあくまで一般論ですが、これらの投資手法には以下のような違いが挙げられます(あくまで一つの側面です)。
- インデックス投資
- ある株価指数に連動した値動きをする
- 値動きは比較的小さい(=リスクが少ない)
- 値動きが小さいため、資産の増減も少ない(長期投資向き)
- 個別株投資
- 個別の株の時価によって値動きが変動する(市場に出ている株数が多ければ高値、少なければ低値になる)
- 値動きは比較的大きい(=リスクが大きい)
- 値動きが大きいため、資産の増減も大きい(中期投資向き)
- 配当金を受け取ったり、優待を受けることが出来る(優待は日本株のみ)
どちらの投資方法が良いというものはありませんが、今回は後者の【個別株投資】にフォーカスしていきます。
個別株投資を始める際の壁とは
しかし、個別株投資を始めようと思うと、大抵の人は以下のようなパターンに最初は陥りがちです。
よし!個別株投資をやってみるぞ!
と決意したものの、
どこにどれだけ投資したら良いのかなぁ?
まずは本読んだり、投資家の人のYouTubeみたり、投資家の人のツイートを見て勉強だ!
・・・数週間後・・・
あー!!もう情報が多くて分からない!結局何をどうしたら良いんだ!!
僕自身も、個別株投資を始めた当初はそう感じていました(笑)
本当に最初の最初、購入する個別株の選定の仕方で僕自身が実践してきた2通りの方法を紹介していきます。
【超重要】以下を読む前に必ず読んでください
紹介の前に言っておきますが、これから紹介する手法で投資先を選定して、実際にそのまま実践すると、恐らくほぼ確実に資産を数%~20%程度は損失すると思ってください。
この手法を実践することで得られるものは以下の通りです。
- 個別株の値動きを把握する(≒慣れる)ことが出来る
- どういうニュースが出たらどのセクターがどのような値動きをするかが分かる
- 自分がインデックス投資向きか個別株投資向きかの判断材料になる
- 失敗を経験することで、分析の重要性を理解することが出来る
以上をまとめると、『数千円~数万円程度の出費で【個別株投資の経験】を買うことが出来る』ということです。
人間は見たり聞いたりしたことは1~2割程度しか残らず、自分自身で経験したことは8割残ると言われています。
いくら書籍を数本買って読み切っても、投資家のYouTubeチャンネルを見つくしても、数万円~数十万円する投資セミナーに参加しても、結局は行動し、経験しなければ前には進めません。
その辺のことを良く加味した上で、本編をご覧ください。
個別株選定の手法2つ
今回紹介する手法は以下の2つです。
- 自身が日常的に利用しているサービスや商品を扱っている企業の株式
- 自身がファンのスポーツ選手・チームのスポンサー企業の株式
それぞれ解説していきましょう。
自身が日常的に利用しているサービスや商品を扱っている企業の株式
我々は社会の中で生活していますが、余程の山奥で仙人みたいな生活をしていない限り、何かしらの企業の製品やサービスを利用しています。
例えば、自宅の中を見てみましょう。

このLDKの部屋の中にある製品やサービスを細かく見てみると、以下のような企業が生活に関わっていることが分かります(あくまで例です)。

- 家庭内の電気:東京電力
- リビングの椅子:ニトリ
- ソファ:無印良品(良品生活)
- 手洗い洗剤:花王
- 化粧水・保湿クリーム:マンダム
- 部屋全体:大東建託
また、生活には他にもインフラってありますよね
- 通勤:電車(JR東日本)や車(TOYOTA・HONDA etc)
- スマホ:筐体→iPhone(Apple)、通信会社→(ソフトバンク・auKDDI etc)
- 食事:日清食品(インスタント食品)、岩塚製菓(おせんべい・お菓子)、伊藤園(お茶)
- 衣類:ユニクロ(ファーストリテイリング)、H&M、ワークマン
これらの企業の株式を1株ずつ購入した場合、約75,000円になります。この75,000円の中で、プラスに動いたり、マイナスに動いたりするわけですね。
以上の銘柄群は、景気敏感セクターが多めなので、色々なニュースや政治の影響を受けて、比較的値動きが大きいと思います。
ただし、生活インフラを分かりやすく支えている企業がほとんどなので、ちょっとやそっとのトラブルですぐに倒産や上場廃止するような企業はありません。
株価の値動きを長期目線で学ぶという意味では選定の余地アリ、と言えるでしょう。
自分がファンのスポーツ選手・チームのスポンサー企業の株式
普段、スポーツを観る方は、そのチーム・選手のユニフォームに様々な企業のロゴマークなどが入っているのはご存知だと思います。その企業の株式を購入するやり方です。
今回は一例として、僕の出身県である新潟県のバスケットボールチーム【新潟アルビレックスBB】を参照してみます。
実際のユニフォーム画像ではスポンサーロゴが見にくいので、チームHPから見てみましょう。HP下部にスポンサー企業が列挙されています。

新潟に馴染みのない方からしたら、「この企業どこやねん!」とツッコみが出そうですね(笑)
その中で、現在、上場している企業は以下の企業(【】内はセクター)です。
- HONDA【輸送用機器】
- Denka【化学】
- アークランドサカモト(外食チェーン:かつやの親会社)【小売業】
- トップカルチャー(蔦屋書店)【小売業】
- オーシャンシステム【小売業】
- 岡三証券【証券業】
- Dainichi【金属製品】
- NITTA【ゴム製品】
- ALSOK【サービス業】
- PR TIMES【情報・通信】
- 北陸ガス【電気・ガス業】
計11企業で1株ごとに購入すると約25,000円の初期投資になります。
スポンサー企業で選定すると、割と満遍なくセクターを掴みやすいので、それぞれのセクターがどのような値動きをするのかが分かりやすくなりますね。
今回は地方都市の新潟に拠点を置くチームを例にしたので、スポンサー企業が数多くあっても、上場している企業というものが母数に対して少なかったです。都市部のチームや強豪チーム・選手の場合には、上場企業の数も多くなるのではないでしょうか?
1株ごとの購入にはSBIネオモバイル証券

1株からの購入には、現状、SBIネオモバイル証券口座一択ですね。
SBIネオモバイル証券は50万円までなら月額220円で取引し放題の証券口座です。
また、月額220円かかりますが、Tポイントを200ポイント付与されるので、実質負担は月額20円。付与されたTポイントは投資にも利用が可能です。
僕自身も実際に資産運用で使用してます^^その経過はドキュメンタリー形式で発信しているので、良かったら覗いてみてください!

まとめ
如何だったでしょうか?本記事のまとめを以下にまとめます。
- 個別株投資を始める前は「何に投資していいのか分からない」と感じるもの
- 個別株投資の選定の手段として2つ紹介
- 自身が日常的に使用しているサービスや商品を扱っている企業の株式
- 自身がファンのスポーツ選手・チームのスポンサー企業の株式
- これらの投資手法は【個別株式投資の経験】を得る目的
- 資産を増やすための資産形成の目的にはならない(←超重要)
- SBIネオモバイル証券の活用がおススメ
インデックス投資とは異なり、個別株投資はどの銘柄に投資するかを選定する作業が必要です。
今回紹介した銘柄選定手法は、金融資本の投資には成果が得られにくいですが、「投資をする」という経験、すなわち一種の【人的資本】に投資することが出来ます。
僕自身も実践している高配当株投資の分析を始めるきっかけになりましたし、何より、経済や政治に関心が持てるようになりました。
個別株投資には金融資本を得るだけではなく、様々な付加価値を得ることが出来ます。仮に資産を減らすことになっても、小額から実践して再起不能になるような致命傷を負わないようにすれば大丈夫です。
この記事を通して、投資に関して学びがあれば嬉しいです^^
本格的に高配当株投資を始めたのは資産運用を始めて【19週】からでした。高配当株銘柄の選定のための参考資料やSBIネオモバイル証券についても少し詳しく紹介しているので、良かったらこちらも参考にしてください^^

BlogMapにも登録しています!ブロガーの皆さん、良かったら繋がってください^^以下のリンク先で【月間TOP3記事】を紹介しています!

参考資料
景気敏感セクターとディフェンシブ・セクターについて
⇒景気敏感セクターの解説【みんかぶ】
⇒ディフェンシブ・セクターの解説【みんかぶ】
コメント